🧩 Serverless Architecture
✅ このスタイルの概要
サーバ管理を隠蔽し、イベント駆動の Functions(FaaS)を中心に構築するアーキテクチャ。
✅ 解決しようとした問題
- インフラ運用コストの削減
- スケールの自動化
- 不規則な負荷変動への対応
✅ 基本思想・ルール
- FaaS(Lambda / Cloud Functions など)によるイベント駆動
- マネージドサービスを組み合わせた構成
- スケールは自動、従量課金
- ステートレス関数が基本
概念図(Conceptual Diagram)
✅ 得意なアプリケーション
- イベント駆動処理(ログ・通知・変換)
- バースト負荷が大きい業務
- 小規模 API / BFF / バックオフィスツール
❌ 不向きなケース
- 長時間実行のジョブ
- ステートフル処理
- 高頻度トラフィックの恒常的大規模サービス(コスト増)
✅ 歴史
- AWS Lambda(2014)から普及
- BaaS / FaaS 組み合わせのアーキテクチャへ発展
✅ 関連スタイル
- Microservices:粒度の小ささ・疎結合の思想は類似
- Event-driven:FaaS の起点として強く連携
✅ 代表的なフレームワーク
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AWS Lambda / API Gateway / DynamoDB / S3
最も普及している Serverless スタック。 -
Google Cloud Functions / Cloud Run / Pub/Sub
管理不要な実行環境とイベント基盤。 -
Azure Functions
.NET エコシステムとの相性が良い。 -
Vercel Functions / Netlify Functions
Web フロントと近接した Serverless 構成。
✅ このスタイルを支えるデザインパターン
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Observer
イベント(ファイル生成・メッセージ着信)を起点に処理。 -
Command
関数ごとに“単一の操作”を表現。 -
Proxy
API Gateway の認証・認可・スロットリング。 -
Strategy
イベントタイプごとの処理分岐。
✅ まとめ
Serverless は
「スケール自動化 × 運用最小化」 を実現する、
クラウド時代の強力な構造スタイルである。