応用設計編
✅ 目的と意図
応用設計編では、単体のパターン理解にとどまらず、「パターンをどう組み合わせ、どう選び、どう使いこなすか」 という観点から、実践的な設計力を強化することを目的とする。
「構造の組み合わせによる効果」や「類似パターンの違いと判断基準」、「実務課題への適用例」など、 現場での設計判断に役立つ視点と再利用可能な設計パターンの活用知識を体系的に整理する。
✅ 各章の構成と役割
🔷 デザインパターンの複合利用
- 目的:2 つのパターンを意図的に組み合わせることで、単体では得られない設計上の効果を整理する。
- 内容:再利用性や責務の分離、構造の柔軟性を高める複合パターンを図解・コード例付きで解説。
🔷 パターン比較と選び方
- 目的:似ている構造・役割を持つパターンの違いを整理し、適切な使い分けの判断軸を明確にする。
- 内容:Strategy vs Template Method、Adapter vs Bridge など、代表的な比較ペア 10 組を取り上げ、違いと選定基準を図表とともに解説。
🔷 実務応用パターンガイド
- 目的:よくある実装課題(テストしづらい、Undo/Redo を実装したい等)に対して、複数のパターンを組み合わせた解決策を提示する。
- 内容:ユースケースベースでパターンを紹介し、実務での判断軸・構造再利用のヒントを示す。
✅ ゴール:設計力のステップアップへ
- パターンの選定・併用・適用という 3 つの観点から、設計判断に必要な知識を体系化
- 単なるコードの改善ではなく、設計構造の意図や再利用性を重視する視点を身につける
- チームでの設計レビューや共通基盤設計など、中長期的な設計資産形成にも活かせる力を養う
本セクションを通じて、デザインパターンを「知っている」から「使いこなせる」へと引き上げ、 より実践的で構造的な設計判断ができるエンジニアを目指してほしい。