🧩 Multi-region Architecture(マルチリージョン構成)
Multi-region Architecture は、サービスを複数リージョンに展開し、可用性・レイテンシ・災害対策を同時に満たす トポロジーである。
✅ このスタイルの概要
アプリケーションとデータを複数リージョンに配置し、Active-active / Active-passive の構成で運用する。
✅ 解決しようとした問題
- 単一リージョン障害による全体停止
- グローバルユーザへの高レイテンシ
- 災害対策(DR)/フェイルオーバーの遅延
- データ整合性とスケールの両立
✅ 基本思想・構造
- Global Load Balancing によりユーザを最適リージョンへルーティング
- Strong / Eventual Consistency を選択
- RPO/RTO 要件に応じて構成を決定
✅ 代表的構成パターン
● Active-active
- 全リージョンが同時に稼働
- 高可用性・低レイテンシ
- データ整合性の設計が難しい
● Active-passive
- 片側が待機し障害時に切替
- シンプルで予測しやすい
- フェイルオーバーに時間がかかる
❌ 不向きなケース
- 強整合性を絶対に崩せない単一 DB 中心アプリ
- リージョン間通信コストを吸収できない規模
✅ 関連スタイル
- Cell-based Architecture
- Event-driven Architecture(非同期レプリケーション)
- Global Caching / CDN
✅ まとめ
Multi-region Architecture はグローバルサービスに必須となる構成であり、可用性・災害耐性・レイテンシ改善を高いレベルで実現する。