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🧩 Observability（可観測性）

✅ このスタイルの概要​

システム内部で何が起きているかを、“外から”把握可能にするための設計思想。

✅ 解決しようとした問題​

  • 障害時に原因が分からない（ブラックボックス化）
  • 分散システムでのトレーシングが困難
  • データ不足で改善ポイントが見えない
  • 従来の「監視」では不十分な複雑性の増大

✅ 基本思想・ルール​

  • メトリクス（Metrics）
  • ログ（Logs）
  • トレース（Traces）
  • “三本柱（Three Pillars）” としての統合
  • コンテキスト（Trace ID）を持つデータ吐き出し
  • 可観測性をコード・インフラレイヤで設計に組み込む

✅ 得意なアプリケーション​

  • マイクロサービス
  • サーバレス＋イベント駆動システム
  • SLA / SLO に基づくサービス運用

❌ 不向きなケース​

  • 単一ノードの小規模アプリ（過剰設計）
  • ログ管理・可観測性ツールの運用ができない環境

✅ 歴史​

  • 監視（Monitoring）から可観測性（Observability）へ進化
  • Dapper → OpenTracing → OpenTelemetry と標準化が進む

✅ 関連スタイル​

  • SRE：可観測性は SRE プラクティスの基盤
  • DevOps：デリバリーの高速化を安全に行う前提
  • Service Mesh：トレース・メトリクス収集の自動化

✅ まとめ​

Observability は
複雑なシステムを理解可能な状態に保つための必須アプローチ で、
障害対応・改善・高速開発のいずれにも不可欠である。