🧩 DevOps
✅ このスタイルの概要
開発(Dev)と運用(Ops)の分断をなくし、継続的デリバリーを実現するための文化・プラクティス・自動化の総称。
✅ 解決しようとした問題
- 開発と運用が分断し、デプロイが遅い・失敗しがち
- インフラ変更が人手作業で、環境差異が頻発
- リリースのたびにトラブルが起きる
- 「開発は作るだけ、運用は火消し要員」という対立構造
✅ 基本思想・ルール
- CI/CD による自動化されたデリバリーパイプライン
- Infrastructure as Code(IaC)
- 監視・テレメトリの標準化
- 共通の責任範囲・共通の KPI(DORA 指標など)
- 少量・高頻度・安全なリリース(Progressive Delivery)
✅ 得意なアプリケーション
- 継続改善が求められる SaaS
- 高頻度デリバリーを行うプロダクト
- マイクロサービスなど分散アーキテクチャの運用
❌ 不向きなケース
- 厳密な手続き重視の基幹業務(文化変革が難しい場合)
- 組織が小さすぎて Dev と Ops がそもそも分かれていない場合
✅ 歴史
- 2009 年頃の DevOps Days を起点に広まる
- アジャイル開発・クラウドの普及に伴って標準化
✅ 関連スタイル
- SRE:信頼性のための運用品質エンジニアリング
- Observability:可観測性のプラクティス
- Team Topologies:組織構造の観点から DevOps を支える
✅ まとめ
DevOps は
「自動化 × 文化 × 組織構造」 を通して、
安全で高速なリリースを継続的に届けるための実践体系である。